東京DTM作曲音楽学校の特徴!プロへの最短距離!ユニークな課題の数々とは!?
東京DTM作曲音楽学校では毎授業ごとに必ず複数の課題が出題されます。
仕事や学業が忙しい生徒は徹夜を強いられることも少なくなく、一体何故そのような課題を出題する必要があるのか、特に出題回数の多い課題を例に出題する意義を解説致します。
必須課題その1:作曲課題
東京DTM作曲音楽学校の授業はただ聞いてさえいればそれでよいという訳にはいきません。
第1回目の授業から最後の授業まで1回も欠かさず作曲課題が出題され続けます。
何故ならば作曲にとって最も重要なことは、
音楽理論でもトラックメイキングスキルでも卓越したDTMスキルでも高級なレコーディング機材でもなく、
「楽曲を完成させること」だからです。
何を今更と思われるかもしれない程当たり前なことのようでいて、これができていない作曲家志望者が実に多いのが実情ではないでしょうか。
勿論、音楽理論、トラックメイキング、DTM、高級なレコーディング機材についての授業は他のどの音楽学校よりもしっかりと行います。
しかしそれらは全て「楽曲を完成させること」が前提であり、小手先ばかりの知識だけ増えていっているのにも関わらず卒業まで1曲も完成させられない生徒をただの1人すら輩出しないための施策です。
残念ながら楽曲を完成させる上で効果的な方法論というものは存在しません。
作曲者である生徒自身が完成させようという強烈な意思と実行が伴わなければ完成された1曲として成り立たちませんので、我々ができることといえば楽曲を完成させるためのきっかけを与えることしかありません。
また在学期間中に絶え間なく作曲課題をこなすことにより作曲することが癖となり生活の一部になることを真の目的としています。
実際に仕事として作曲やDTMを生業にしていくには専業、兼業に関わらず作業スピードがとても重要となってきます。
作曲やDTMのスピードを上げていくには習作を重ね続けていくことで徐々に獲得していけるものであり、決してある日突然作業スピードが速くなるということはありません。
そして出題されたお題に沿って的確に楽曲を制作していくスキルはすなわちプロとして様々なオーダーに応えるための必須スキルであることは明らかです。
こうした理由から作曲家を目指す者にとって土台ともいえる作曲行為を毎回課題として出題することはDTM作曲の専門学校を標榜する上で、また副次的な効果も多々望めるため当然の責務でもあると考えます。
必須課題その2:最近見つけたイケてる曲紹介
東京DTM作曲音楽学校の定期課題の2つ目は「最近見つけたイケてる曲」を紹介することです。
こちらはオンラインコミュニティ上にて行われ、毎週1曲以上、最近リリースされた世界中の楽曲の中からこれはイケてる!と思える曲を評論する文章と共に紹介することをノルマと課しています。
一体何故そんなことをする必要があるのでしょうか。
最も大きな理由は、大多数のアマチュアDTMユーザーが抱えるトラックメイキングやサウンドクリエイトにおいて、自分のイメージする通りの音にならないということへの最大の解決策だからです。
楽曲は素晴らしいのにも関わらずトラックやサウンドが古臭いが故に成功を掴めないでいる音楽家がかなりの数いることは事実です。
そして彼らもまた自身の欠点が良いサウンドが作り出せないことにあると理解している人が大半でしょう。
そういった悩みを抱える音楽家にいつもする質問があります。
昨年1年間で一体どれだけの新譜を聞きましたか、と。
稀に0曲という人もいます、アルバムでいうと2~30枚くらいが平均でしょうか、中には200枚くらい聞いたという方もいます。
では質問を投げ掛けた私はどの程度かといえば1300枚くらいはいっています。
新譜だけでこの数ですから旧譜等も入れると年間の総インプット数はとてつもない量に上ります。
いくらDTMを極めようが音作りの論理を習得しようが音選びのセンスを磨かなければサウンドはダサいままです。
そして音のチョイスのセンスというのは外的要因、つまり普段どんな音楽を聴いているかによって大きく左右されます。
新譜を聞かない、つまり過去の音楽ばかり聴いていれば当然チョイスもそうした古いサウンドになってしまうのは当たり前のことです。
これは好き・嫌いの話とは全く関係がありません。
最近の音楽が嫌いだったとしても現代的な格好良さはどういったサウンドのことを指すのかさえわかればいいだけです。
そして格好良い悪いという感覚は短時間でその形をどんどん変えていきます。
つまり去年格好良かったものが今年はそうでなくなることも全くめずらしいことではないのです。
ですから常に新しい音楽をインプットし続けることは現役の音楽家として在り続けるための必須条件でもあるのです。
参考までに、私の19歳当時は筋金入りの回顧主義者で6、70年代のブリティッシュ、ロマン派~近代のクラシック、フュージョンを聞き漁っていましたが、率先して最近の楽曲を聴くようにした途端にトラックメイキングが嘘のように楽しくなりました。
そしてこちらも副次的な効果として、他の生徒達が見つけてくる楽曲により更に幅広く現代の音楽の変遷を知ることができ、またライバルがいることで自分が一番情報通になりたいという気持ちから率先して新しく格好良い音楽を見つけようという意欲が湧いてくるのです。