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先日、楽器界において最も高額とされるヴァイオリンの名器ストラディヴァリウスが、ドイツ・フランクフルト国際空港の税関にて差し押さえられ1億2千万円もの関税を請求された事件が報道されましたが、一連の問題にようやく決着がついたようです。
ドイツの空港税関で昨年、日本人演奏家らが使用するバイオリンの名器が相次いで差し押さえられた問題を受け、欧州連合(EU)欧州委員会が「職業用具として域内に持ち込む楽器は税関申告の義務を免除する」と規則を改正したことが13日、分かった。今月21日から施行される。
ドイツに行く度に1億2千万円も支払わされるのはあまりに現実離れしていて、さすがにそのまま請求されることはないだろうとは思っていましたが、私が引っ掛かっていたのはEU以外の地域からは5万7千円以上の物品を持ち込む際には申告が必要だということ。
プロアマ関係なく、ある程度音楽を嗜んでいれば所有楽器のほぼ全てが5万7千円以上なんてことは当たり前の話。
今後益々WEB技術が発達し音楽の細分化、ニッチ化が更に進むことで、それらを応援するファンも世界中に散らばるわけですから、動画サイトだけで活動していて欧州で人気が出たからちょっとツアーしようぜ!みたいなことも、こういった問題のせいで簡単にはできないのかな?なんて邪推してしまうわけです。
この種の微妙な問題について、音楽も嗜む法律家達と連携を取りながら発信していけたらと強く願うこの頃です。
幸い私の周りには音楽好きな法律家が沢山いますので今度相談してみよう!(笑)
とりあえず音楽家にとっては1段階状況が好転したのでよしとしましょう。
今度は「プロ」の定義で揉めそうな気もしないでもないですが・・・。
この問題、依然目が離せません。