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現代の楽聖、ピカソすら抑え20世紀最高の芸術家に選出、ポールマッカートニー等、呼び方は色々ありますが、前回も観戦した来日公演から10余年、奇跡ともいえるポールマッカートニー来日公演に行ってきました。
そういえば今年はリンゴスターも観たしビートルズと縁の深い年となりましたね。
詳細なライブレポートはそこかしこにあがるはずなので私が書く必要はあまりないと思うのですが、基本的に可能な限り原盤を忠実に再現しようとする方向性を随所に感じた内容でした。
唯一アレンジががっつり変えられてプレイされたのが、冒頭をポールのウクレレソロで始まるSomething。
個人的には今回のライブで一番感動したかもしれません!
つい先日リリースされたポールの新しいソロアルバムのリード曲がライブ2曲にきたところで、それまで上がりまくっていた会場のボルテージがややトーンダウン・・・(笑)
そんなことにならないように一応3回くらいは新譜聞き込んでおいたので私のテンションは落ちることなく、かなりのウェイトを占めるビートルズ時代の選曲に何度鳥肌が立ったことかわかりません。
(アンコールにて日の丸を掲げてステージ上を走りまくるポール)
では作曲家(というか今回はギタリスト)からの視点で今回のライブについての雑感を。
バンド構成はたまにベースも弾く黒髪と金髪のギタリストが2人とドラム、キーボードという5人編成。特に黒髪ギタリストRusty Andersonのサウンドが非常に良かったですね!
主にブロンドのドットインレイ59年タイプの335とブロックインレイ63年タイプの335を使っていましたが、ポールを含めレスポールを使っていた他2人のギタリストは抜けの良過ぎるピーキーなアタックが時としてビートルズの曲調を破壊しかねない危険もはらむなか、ラスティーの335は2本とも本当に上質で中身のぎゅっと詰まった箱鳴りがしており、ソロの度にポールの存在を忘れて聞き入るほどでした。
ポールはハイフレットのギターソロでもリアPUしか使っていなかったっというのもあるのかな(笑)
今までこれは酷過ぎると感じる音響体験が多かった東京ドームで、こんなにバランスの良い音響で終始ライブを進行させたPAの手腕が、何よりも素晴らしかった!
さて、まだライブから一晩明けたばかりということで、あまり断定し過ぎずもう少しじっくりと反芻することにします。
歴史と出会うことのできた最高に素晴らしい時間だったことは間違いありません。