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2017/06/12

【校長ブログ】最近の仕事や、生徒達の活躍など


 
皆さん、ご無沙汰しております。
気が付けば本校も開校3年半が経ちました。
つまり最初の卒業生を輩出してから3年。
 
ここへきて目立ってきたことといえば、毎週の勢いで仕事をしたという報告を貰うこと。
それだけに留まらず、卒業生達と一緒に仕事をする機会も増えてきたことに尽きます。
いよいよプロのフィールドで戦えるレベルの実力を兼ね備えた卒業生達が多数台頭してきました。
日頃から色々な卒業生が制作した楽曲を聞かせてくれますが、既に私は何も言えないくらいのレベルの楽曲を作る卒業生も今となっては大勢おります。
その他にも、私の抱えている仕事を手伝ってくれる卒業生がいたり、反対に卒業生が獲得した案件について相談を受けたり。
またはリリースされる日まで進捗は何も語らずに、ある日突然卒業生達の卒業生達のコミュニティにて採用されたリリース曲を披露してくれたり。(かっこいいね!)
 
例えば上段写真は、ある上場企業さんCM楽曲制作案件にて、ジャズバンドの生レコーディング現場のお手伝いで卒業生に来てもらったスタジオでのひとこま。

私はジャズの人でもなんでもないわけですが、何故この案件が仕事として成り立つ(次回作も任されました)のかと言えば、どんな音楽であってもその本質を見極め分析し、クライアントやユーザーが求める楽曲を短時間で的確に作り上げることができる方法論を確立しているからです。
本科授業ではそれらのメソッドを余すことなく凝縮してお伝えすることで、開校後この程度の期間で、少人数制のままでいるにも関わらず、生徒達の結果の面で他校を圧倒しています。
 
やはりどこまでDTMや音楽理論が使いこなせて、楽曲もそれなりに作れるようになっても、一番悩む人が多い部分は音作り、トラックメイキングに関してです。
作曲家として著名案件にバンバン採用されているプロであっても、この部分を苦手とする人は多い印象です。
その最も大きな要因は世間が求めるサウンドの嗜好が常に変化していくことにあり、一度覚えた手法も数年で陳腐化するからであります。
常に現場に出続けているプロフェッショナルのみで組織しなければならないと考える理由は、この点においてレッスンプロや過去何度か仕事をしたことがある程度の講師では、変化の速度に対応していくことが不可能であるからです。
現場からお呼びがかからないということは、歩みを止めた人間であるか、よほど仕事の進行か人間性に問題がある人物でしょう。
自分の経験談として語っているのか、それとも有名な誰それさんが言っていたんだけど、というようなまた聞きの話なのか、信憑性は雲泥の差です。
この数年ワークスがない、などというのではお話になりません。
 
音作りはとてもとても繊細で、細かく、慎重で、ほんの少しの違いでも見逃さない解像度の高い耳が必要となります。
プロ達がどの次元で音作りをしているのかといえば、トラックメイキングに悩みを抱えている人達の想像する恐らく数倍上をいくような、信じられないレベルでの小さな違いについて、異様なまでに違いを聞き分け、拘り、そして決断を下すまでに大いに悩みます。
そうした作業の1つだけを取り出してみると、正直なところ曲に与える影響は極微小であり、やろうがやるまいが作っている本人ですら違いがわからないくらいな小さな差かもしれません。
しかしそれらの小さな作業が数百数千と集まったとき、全体の鳴りとしてはっきりと聞こえが変わるのです。
そこそこできるようになってはいるものの、どうしてもプロっぽくならない、という人はこの部分を知りません。
つまり、これを使えば簡単に今っぽい音がする、などというソフトシンセやプラグインは残念ながら存在せず、反対に言えば、音作りへの造詣と分析能力が備わった状態であれば、過去の機材を使おうがきちんと今の音になります。
 
もう少しブログ更新の頻度を上げないとと思っていますので、この辺のことについて今度詳しく書いてみようと思います。
頑張ってちゃんと更新します!笑
 
さて、その他有難いことに、相変わらず楽曲制作やプロデュースの案件を多々頂いている日々です。

ビンテージの73がこれでもかと積み上げられているこちらのスタジオでのワークスでは、4リズム+ボーカルという昔ながらの同録現場。
レコーディング現場の数自体は減るどころか、むしろ増えているのではないかと思いますが、この10年で明らかに激減しているのはミュージシャンが複数人でそれぞれ別のブースに入り、せーので合わせる同録の現場です。

作曲家であれば通常は自分で楽曲を作曲するわけですが、ここ数年で特に増えてきている依頼は、楽曲はアーティストさんや他の作曲家さんが作曲し、私はプロデューサーとして作曲されたままの卵の状態の楽曲を、リリースできる状態までブラッシュアップしていく工程全てを任されるという依頼。

更にこの現場は更に特殊で、ミュージシャンの選定も既にされていた状態でしたので、どのようにクライアントさんの期待以上の作品に仕上げていくべきか、自分の中でも初めてのチャレンジでありました。

プロデューサーとしての腕というはこうした同録現場の経験、そして全体の仕切りがどれくらいできるのかという部分にかかっており、結果として土壇場でジャッジしなければならないことは多々ありましたが、充実感を得られる良い現場となり、また1つ自信をつけることができた良い経験となりました。
 
近々また実力のあるミュージシャン達と共にする同録現場をプロデュースさせて頂ける機会があるようなので、次回も自分の出来る限りを尽くし更にその次の仕事を呼びこめるようなワークスとしたいです。
こうして作曲、編曲、トラックメイキングだけではない、長きに渡る経験と信頼が必要とされるプロデューサーとしての仕事の割合が増えてきたことは、非常に喜ばしいとともに、クライアントさんの予想を超えるような結果を常に出していくべく、更に音楽、作曲というものを深めていけたらと思います。
 
制作仕事でないものだと、会議や打ち合わせなどで既存案件から新規案件のため、レコード会社各社さんにもよく赴きます。


このようにして自分が携わる案件だけでなく、生徒達の楽曲もどんどんリコメンドしていきます。
 
そういえば、昔から音楽とは直接関係ない変な仕事を振られることも多いですが、撮影時の演奏指導みたいなことにも駆り出されました。笑

個人的にカメラが趣味なので、撮影現場やTV局にお邪魔するとその道のプロ達に色々なことを聞ける最高のチャンスなので、基本断らずに自分の機材を持ち込んであれこれ聞きまくるという迷惑な存在になっています。笑
 
今年ももうすぐ折り返し、まだまだ飛躍の機会は沢山あります。
頑張っていきましょう。
 

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