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「手紙~拝啓 十五の君へ~」等のヒットで知られるアンジェラ・アキさんが、米国の音楽大学へ留学するために日本での音楽活動を無期限停止するとの発表がありました。
アンジェラ・アキさんといえば武道館のピアノ弾き語り等、常に話題に事欠かない成功したアーティストの1人ではありますが、ブロードウェイミュージカルプロジェクトを成功させるという大きな夢のために一大決心をされたようです。
将来プロとして音楽業界での活躍を夢見る方達からするととてもびっくりするニュースではないでしょうか。
ゴールだと思っていたその世界で一定の成功を掴んでいるにもかかわらず、更なる野望のためにそんな類稀な境遇すら手放す。
やはりプロになってからが本当のスタートだということを改めて思い知らされますね。
恐らく彼女のなかでは自分に足りないものが明確に見え、なりたい自分になるために何としてでも克服しようと決意されたことだと思います。
音楽教育というのは未だに若いアマチュアだけが受けるものという風潮が色濃く残っていますが、アマチュアだろうがプロだろうが自分に足りないと感じるものがあれば、それと向き合いじっくり時間をかけて追求していくというのは、音楽を志す者にとって当たり前となる時代となったことを象徴した出来事ではないかなとも感じます。
新たなインプットを止めた音楽家は例えどれだけ素晴らしい経歴があったとしても過去の人です。
ある年齢になったとしてもこうして果敢に挑戦する彼女の姿に、くすぶった気持ちを再燃させられた方もいるのではないでしょうか。
私もこの東京DTM作曲音楽学校を立ち上げるうえで、作曲家としてではない新たな世界に飛び込むことに様々な戸惑いや葛藤がありましたが、こうして私なんかを遥かに超える一大決心をされたアンジェラ・アキさんに大きな勇気を貰ったとともに、これからの時代の在り方を提唱することに更なる確信をもって、社会人だろうが地方在住だろうが作曲を学びプロを目指すのに時既に遅しなんてことない!と強く訴えかけていこうと誓ったのでした。