朗報です。
東京DTM作曲音楽学校がシンセサイザー講習にて採用させて頂いている国産フリーウェアソフトシンセサイザー「Synth1」ですが、つい最近開発者達の顔写真付きインタビューが掲載され、Mac用プラグイン形式AU(Audio Units)に対応すべく対策を急いでいるとのコメントが発表されました。
2002年にリリースされてから長らくの間Windows版VSTi環境下でのみ使用できましたが昨年待望のMac版VSTiがリリース。
海外DTM情報サイトの最大手KVRにおいても、並居る強豪を退け何年にも渡り年間最優秀ソフトシンセに選ばれる程の世界的人気を博しています。
しかしフリーウェアの宿命かバージョンアップの頻度は決して早いとはいえず、開発はとうの昔に止まってしまったと思われていたなかでよもやの知らせに我々DTMer達は歓喜したのでした。
そもそも何故この『Synth1』を東京DTMで正式採用させて頂いたかといえば、シンセサイザーや現代DTMの細部に渡る概念を学ぶ上で絶対に外すことのできないアナログシンセの原理や仕組みを効率良く学習でき、且つプロの音楽家達もこぞって使う程の音質、エディット能力、ユーザビリティの圧倒的な高さ、そして何よりフリーウェアというところで導入する上で予算が必要のない点。
これらを鑑みると「Synth1」以外に東京DTM作曲音楽学校が授業で採用できるソフトシンセサイザーは中々思い付かないのが正直なところ。
ただしMac版VSTiがリリースされたとはいえ、Logicでは特殊なソフトを用いない限り使用することはできませんでした。
とは言え「Synth1」で学んだ知識は全てのシンセサイザーに適応できるので無駄になることはありませんが、東京DTM作曲音楽学校では様々な制作スタイルを持つ生徒全てに対応するために常に最善策を模索しており、Logicにて使用できないことはやはり気になるところではありました。
そこへきて今回の開発者さんのコメントです!
AU形式に対応すればLogic環境下においても遂にSynth1を使用することができます。
また64bit対応ということで次世代DTMでも大いなる活躍が期待でき、更にiOSに対応するということは近年盛り上がりを見せるタブレット環境下のDTMの裾野を更に広げ、例えば出先や移動中にサウンドを作り帰宅してから楽曲制作する、なんていうことが当たり前にできてしまうようになってしまうかもしれません!
今後益々テクノロジーが発達し、DTMを取り巻く環境は更に進化を遂げるのことは間違いありませんが、アナログシンセの概念というものはシンセサイザーを扱うときのみならず、トラックメイキングやサウンドデザインやエフェクトプロセッシングやMIX時においても非常に重要な概念となり、単に古いものだから学ぶ必要はないと足蹴にできるものではありません。
Synth1の次回アップデート、首を長くして待ちましょう!